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2006年度

2006年度のテーマ

1.東アジアの域内金融協力に関する調査・研究

「地域通貨統合についての研究」
ASEAN事務局の委嘱により、アジアにおいて域内通貨から構成される地域通貨単位について、域内サーベイランスや公的・民間取引で使用する可能性を分析し、その使用を促進する方策について具体的な検討と政策提言を行いました。当研究所は、取り纏め研究機関として、シンガポ-ル、フィリピン、マレ-シア及び韓国の研究機関と共に報告書をまとめました。

「東アジアにおける域内の為替安定や金融危機の防止に関する金融協力」
2003年に設置された東アジア・シンクタンク・ネットワーク(NEAT)は、ASEAN+3首脳への提言機能を果たしていますが、この枠組みの下、当研究所が主査を務めるワーキング・グループ(WG)を組成して、報告書を作成いたしました。6月にASEAN+3各国のシンクタンク関係者を集めたWorkshopを開催のうえ、政策提言を作成、同提言は9月のNEAT総会に提出され採択されました。

「ASEAN+3域内における為替決済リスクの削減について」
東アジアにおける証券、資金決済システムの問題点と将来像について検討を進め、国際ワークショップ等の場を活用して対外発表や意見交換を行いました。

2.アジア債券市場の育成に関する技術支援

「ベトナム国債市場における証券預託機構の機能整備についての調査・技術協力」
昨年度に引き続き、ベトナム資本市場の中核となる国債市場振興のための技術協力を行いました。2006年5月に業務を開始したベトナム証券預託機構の国債発行・流通市場における機能強化と、国債市場と金融市場とのリンケージについて調査・技術協力を行いました。

3.中・東欧諸国に関する調査・研究

「中・東欧諸国に関する研究会」
2004年5月にEUに加盟した中・東欧8カ国を中心に、現状の課題と将来の展望について理解を深めることを目指して研究会を開催し、当研究所が報告、議論を取りまとめました。

4.各国銀行セクター、金融市場に関する調査

「アフリカ地域開発金融機関の概要に関する調査」
アフリカ地域開発金融機関5行に関する概要をまとめました。アフリカにおける各地域の経済共同体との相関を分析し、アフリカ支援検討に資する基礎資料を作成しました。

「湾岸協力会議加盟6カ国の金融セクター調査」
湾岸協力会議加盟6カ国(サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーン、カタール)の金融セクター・金融市場全般について、実態を把握し現状を分析しました。

「海外ドナーの債務持続性分析の動向調査」
世界銀行・IMFにおける債務持続性分析枠組の概況、フランス、ドイツにおける債務持続性分析への対応と援助体制を調査しました。

「南アフリカ共和国の金融市場調査」
南アフリカ共和国の金融セクター、間接金融市場および資本市場の概要を調査し取り纏めました。同国の金融セクター、金融システムの特徴を踏まえ、今後の同国における金融取引の展望について分析した。

5. 国際カンファレンス「高齢化する東アジア-政策対応と地域協力-」

財務省財務総合政策研究所・ADBI共同国際カンファレンス「高齢化する東アジア-政策対応と地域協力-」の開催をサポートしました。学界、シンクタンク等から研究者が参加し、東アジアにおける高齢化の現状と課題等について討議を行い、課題に対応する地域協力と政策対応のあり方を模索しました。