2024年6月18日開催
投資ファンドビジネスについてのウェビナー
『投資ファンドビジネスの成長とグローバル経済・金融への影響』
グローバル金融危機以降、金融システムにおけるノンバンクセクターのプレゼンスが拡大し、なかでも投資ファンドが成長を牽引しています。クローズドエンド型を主に取り扱うプライベートファンド(エクイティファンド、デットファンド)の成長も著しく、特に米国では規制監督が厳しい銀行セクターとは対照的に、企業融資の担い手としてプライベートデットファンドの存在感が増しています。こうした中、投資ファンドとの取引を通じ金融システム内での銀行及び機関投資家を中心に同セクターとの相互連関性が高まっていることなどがIMF・FSB等により指摘されています。
本ウェビナーでは、上記を踏まえ投資ファンドの様々な論点について議論を行いました。パネリストによるプレゼンテーションでは、米国経済・金融情勢やプライベートファンドの拡大状況、プライベートファンドのビジネスの概要や日本のマーケットの状況、ノンバンクセクターの拡大に伴う金融システムへの影響が紹介されました。パネルディスカッションでは、米国経済におけるプライベートファンドの役割、プライベート市場とパブリック市場の補完関係やプライベートデットと銀行貸出の棲み分け、ノンバンクセクターのシステミックリスクとその対処方法について、エコノミスト、ビジネス及び規制・監督の視点から活発な意見交換が行われました。
日時 |
2024年6月18日(火曜日)午後2時~午後3時半(日本時間) |
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主催 | 公益財団法人 国際通貨研究所 |
言語 | 日本語のみ(英語の同時通訳はございません) |
進行 | 講演 及び パネルディスカッション |
当日動画 | YouTube |
パネリスト(敬称略、順不同)
木内 登英 資料はこちら
株式会社 野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
1987年に野村総合研究所に入社後、経済研究部・日本経済調査室(東京)に配属され、それ以降、エコノミストとして職歴を重ねた。1990年に野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年には野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年に野村證券に転籍し、2007年に経済調査部長兼チーフエコノミストとして、グローバルリサーチ体制下で日本経済予測を担当。2012年に内閣の任命により、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員に就任し、金融政策及びその他の業務を5年間担った。2017年7月より現職。
重富 隆介 資料はこちら
ブラックストーン・グループ・ジャパン 株式会社 代表取締役会長
1984年東大法学部卒業、同年日本興業銀行に入行。2000年1月モルガン・スタンレー証券株式会社入社。2005年11月 同社 投資銀行本部 テレコム・メディア・テクノロジーバンキンググループ 統括責任者。2010年5月 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 投資銀行本部 テレコム・メディア・テクノロジーバンキンググループ 統括責任者。2016年2月 Morgan Stanley Global Investment Banking, Vice Chairman。同年6月 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 常務執行役員 テレコム・メディア・テクノロジー・グループ長。2021年11月より現職。
天谷 知子 資料はこちら
株式会社 農林中金総合研究所 エグゼクティブアドバイザー
1986年大蔵省(現:財務省)入省後、大蔵省・金融庁において金融監督、国際金融規制などに携わる。2021年7月より金融国際審議官として金融安定理事会(FSB)において金融庁を代表する。また、バーゼル銀行監督委員会においては、監督協力部会(SCG)の共同議長(2021年1月~2022年12月)を務める。2023年7月退職。同年11月より現職。
モデレーター
越 和夫 資料はこちら
公益財団法人 国際通貨研究所 専務理事
1985年3月東京大学工学部卒業、同年東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。ペンシルベニア大学ウォートン校留学、国際企画部、ニューヨーク勤務などを経て、2012年よりユニオンバンク(サンフランシスコ)執行役員、米州統括部長を担当。2016年より三菱東京UFJ銀行常務執行役員国際部門副部門長、2017年より三菱東京UFJ銀行常務執行役員国際部門副部門長 兼 米州本部副本部長 兼 中南米総支配人、2020年より三菱UFJ銀行常務執行役員Deputy COO-I 兼 グローバルコマーシャルバンキング部門副部門長 兼 MUFG Americas Holding Corp. 取締役会会長を務めた。2022年6月より現職。