2025年3月3日開催
国際通貨研究所設立30周年記念・第33回 国際金融シンポジウム
「分断に向かう世界経済~これまでの軌跡・課題と今後の展望」
日頃より、国際通貨研究所の活動にご理解、ご支援を賜り誠にありがとうございます。おかげさまで、弊研究所は今年で設立30周年を迎えることが出来ました。これを記念して3月3日(月)、第33回国際金融シンポジウム「分断に向かう世界経済~これまでの軌跡・課題と今後の展望」を開催いたします。
世界経済は分断の様相を強めています。短期的には、ディスインフレ進行や金融緩和期待が金融市場や経済全体を下支えしているものの、各地域の経済情勢は、長期化する地政学的対立の影響や構造問題の違いを反映して、バラツキが大きくなっています。また、長い目で見ると、所得格差拡大や、既存体制への不信、ナショナリズムの高まり等により、戦後の世界秩序や国際協調路線が大きく揺らいでおり、世界経済のさらなる分断と不安定化を回避するためには、グローバルな諸課題に対する国際的な対話と協力がかつてなく求められています。本シンポジウムでは、国内外の著名な専門家をお招きし、世界経済の現状と今後の行方について議論します。
ご多用中とは存じますが、是非ご参加下さいますようご案内申し上げます。
日時 |
2025年3月3日(月曜日):15:00 - 17:30 (日本時間) |
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会場 | 帝国ホテル 東京 富士の間(本館 3階) |
進行 | 講演 及び パネルディスカッション |
言語 | 英語(英日同時通訳) |
申込 | こちらをクリック |
≪パネリスト≫(敬称略、アルファベット順)
劉 宗媛(ゾンユアン・ゾー・リュー)
外交問題評議会(CFR) モーリス・R・グリーンバーグ シニアフェロー(中国研究)
外交問題評議会(CFR)のモーリス・R・グリーンバーグ・シニアフェロー(中国研究)。著書に『Can BRICS De-dollarize the Global Financial System?』(ケンブリッジ大学出版、2022年)と『Sovereign Funds: How the Communist Party of China Finances its Global Ambitions』(ハーバード大学出版、2023年)。後者は2024年PROSE賞のビジネス、ファイナンス、マネジメント部門を受賞。ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号を取得。米国証券アナリスト(CFA)。コロンビア大学で教鞭を取る。
三村 淳
財務省 財務官
1989年大蔵省(現財務省)入省。文書課長、大臣官房審議官(国際局担当)、国際局長などを歴任、2024年7月より財務官。国際決済銀行、金融庁に証券課長・銀行一課長としての出向を経験。東京大学法学部卒、フランス国立行政学院(ENA)国際公共行政学を修了。
ランダル・K・クォールズ
サイノシュア・グループ会長、元FRB副議長 金融規制担当
米国の資産運用会社、サイノシュア・グループ会長。2021年10月まで米国連邦準備理事会副議長(金融規制担当)に就任し、同時期に金融安定理事会の議長も兼任。それ以前は、カーライル・グループのパートナー、デービス・ポーク・アンド・ウォードウェル法律事務所のパートナーを歴任。ジョージ・W・ブッシュ政権では、財務次官およびIMFの米国専務理事を務めた。
クラウス・レグリング
元欧州安定メカニズム(ESM)総裁
欧州、アジア、米国の官民部門で50年にわたり上級職を歴任。ハンブルク大学とレーゲンスブルク大学で経済学を修めた後、ワシントンとジャカルタのIMFに11年間勤務、ドイツ財務省に10年間所属し欧州通貨同盟(EMU)の準備に従事。2001~2008年まで欧州委員会の経済・金融担当総局長を務め、その後シンガポールのリー・クアンユー公共政策大学院に1年間在籍。民間部門では、ドイツ銀行協会(1980~1981年)、ムーア・キャピタル・グループ(1999~2001年)に勤務し、KR-Economicsの会長(2009~2010年)に就任。2010~2022年まで欧州安定金融基金(EFSF)のCEO、2012~2022年まで欧州安定メカニズム(ESM)の総裁を歴任。現在、経済政策研究センター(CEPR)の評議員会およびCHUBB損害保険の国際諮問委員会メンバー。
パネリスト(ASEANご担当)1名調整中
≪モデレーター≫
渡辺 博史
公益財団法人 国際通貨研究所 理事長
1972年東京大学法学部卒業、同年大蔵省(現財務省)に入省。主税局税制第三課長、同第二課長、大臣官房秘書課長、大蔵大臣秘書官などを経て、国際局長、財務官などを歴任。2007年退官後、一橋大学大学院教授、日本政策金融公庫代表取締役副総裁、2013年から2016年まで国際協力銀行総裁。2016年10月より現職。