2022年
2022年度「JICA-世銀連携プログラム:公的債務とリスク管理」研修の実施
2023年2月20日から3月8日にわたり、IIMAは今年度も「国際協力機構(JICA)- 世銀連携プログラム:公的債務とリスク管理」研修に参画しました。この研修は、アフリカ、アジア、中東、中米、太平洋地域の29の開発途上国の財政当局などの幹部31人を対象に開催されました。IIMAは、日本国際協力センター(JICE)と協働し、研修の準備と実施をサポートしました。昨年はリモートで行われましたが、今回は研修員を日本に招待し、対面での実施となりました。
IIMAが2016年より支援しているこの研修は、公的債務とリスク管理(主に偶発債務)に焦点を当てたものであり、世界銀行が講師と題材を提供し、講義とケーススタディで構成されました。その他、本邦財務省、IIMAによる日本財政等に係る講義が行われました。3年ぶりの対面での実施となった研修では、講師と研修員の間で活発な議論や意見交換が行われました。この研修にて得られた知見を活かし、研修員が母国にて健全な公的財政・債務管理のための政策を推進していくことが期待されます。
2022年度JICA「南部アフリカ地域開発金融機関の強化」研修の実施
2022年11月28日から12月9日にかけて、IIMAは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の課題別研修「南部アフリカ地域開発金融機関の強化研修」に参加しました。この研修は、南部アフリカ地域を中心とした4ヶ国、アンゴラ、ボツワナ、南アフリカ、タンザニアの開発金融機関の上級職員5名を対象にリモートで行われました。
IIMAは、昨年に続き、日本国際協力センター(JICE)とともに、研修の企画・実施を支援しました。IIMAが2015年から支援しているこの研修は、開発金融機関の職員を対象にプロジェクトの管理・運営能力を養成するためのもので、昨年同様、中小企業の支援・振興に焦点を当てた研修となりました。
研修は講義とワークショップで構成され、日本政策金融公庫、金融庁、高崎商工会議所、タイのアユタヤ銀行、FINOLABなどによる講義が行いました。ワークショップでは、参加した研修員が、自国の中小企業の支援・振興に関する課題を解決するためのアクションプランを作成、発表を行いました。
リモートで行ったにもかかわらず、活発な議論が行われました。研修員にはこの研修を踏まえ、母国における中小企業支援・振興のための政策を推進していくことが期待されます。
財務総合政策研究所が開催するASEANワークショップに講師として参加
2022年11月8日、財務総合政策研究所が開催するASEANワークショップにて、福地亜希主任研究員が「ASEANの金融包摂と金融デジタル化」というテーマで講演を行いました。同ワークショップは、浦田秀次郎早稲田大学名誉教授を座長とし、財務省におけるASEAN諸国の現状と政策に対する認識を深めるために行っているものです。講演後、座長をはじめとする出席者の方々と活発な意見交換が行われました。
財務総研トピックスを更新しました : 財務総合政策研究所 (mof.go.jp)
第7期 ASEANワークショップ(令和4年度) : 財務総合政策研究所 (mof.go.jp)